
五十肩・四十肩は放置していいの?
五十肩・四十肩は自然に治る?
「そのうち治ると聞いたから様子を見ている」
このような方は多いですが、結論から言うと
👉 放置でも改善することはありますが、放置はおすすめできません
放置すると自然に治る?
なぜ放置で治ると言われるのか
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、時間とともに自然に改善することがあります。
一般的に
-
痛みが強い時期(炎症期)
-
動かしにくくなる時期(拘縮期)
-
徐々に改善する時期(回復期)
という経過をたどることが知られています。
実際はどれくらいかかる?
👉 6か月〜2年程度かかることも珍しくありません
さらに重要なのは
👉 完全に元通りにならないケースもある
という点です。
放置するリスク
① 肩が固まる(拘縮)
痛みを避けて動かさないことで、関節が固くなります。
② 可動域が戻らない
腕が上がりにくい状態が残ることがあります。
③ 日常生活に支障
-
服の着替え
-
洗髪
-
高いところの作業
が長期間つらくなります。
④ 痛みが慢性化
適切な時期に治療しないと、痛みが長引く可能性があります。
放置していいケースは?
完全にNGではありませんが、条件があります。
👉 比較的軽い場合
-
痛みが軽い
-
日常生活に支障がない
-
徐々に改善している
👉 この場合は経過観察も可能と考えられます
五十肩・四十肩の治療
治療が必要なケース
以下に当てはまる場合は、早めの受診が重要です。
-
夜間痛が強い
-
腕が上がらない
-
痛みが続いている
-
徐々に悪化している
早期治療のメリット
✔ 痛みを早く抑えられる
✔ 動きが戻りやすい
✔ 回復期間を短縮できる
当院での治療
当院では状態に応じて治療を組み合わせます。
■内服治療
痛みや炎症を抑えます
■注射治療
関節内や周囲に注射を行い、痛みを軽減します
■リハビリ・運動療法(2026年11
月より開始)
肩の動きを維持・改善します
👉 ポイント
「痛みを抑える+動かす」の両方が重要
よくある質問
Q. 動かさないほうがいい?
→ 痛みが強い時期は無理しないが、完全に動かさないのは逆効果となりやすいです。
Q. 温めたほうがいい?
→ 慢性期は有効、炎症期は注意しましょう
Q. どれくらいで治る?
→ 数か月〜1年以上かかることもあります
肩の痛みのリハビリテーション
(2026年11月開始予定)
五十肩でいちばん怖いのは、痛みそのものより「動かさなかった期間」です。
痛いから動かさない、動かさないから固まる、固まるからさらに動かせない。
この悪循環に入ると、痛みが引いたあとも肩が上がらない状態が残ることがあります。
一方で、炎症が強い時期に無理に動かすと悪化します。
「いつ、どこまで動かすか」の見極めが要になります。
当院では2026年11月より運動器リハビリテーション(保険適用)を開始する予定です。
■ 痛みを抑えてから動かす、という順序
当院では麻酔科専門医がエコーガイド下で
肩関節注射・肩峰下滑液包への注射・神経ブロックを行っています。
炎症期は痛みを抑えることを優先し、
痛みが落ち着いた段階でリハビリに移る。
この切り替えを同じ院内で判断できるため、
「動かしはじめる時期」を逃しにくくなります。
■ 肩のリハビリで行うこと
・肩の可動域を広げる運動(時期に応じて強度を変えます)
・肩甲骨の動きを出す運動(肩だけでなく肩甲骨から動かす)
・肩まわりの筋肉(腱板・肩甲骨周囲筋)の強化
・夜間痛が強い時期の寝る姿勢、腕の置き方の指導
・自宅で続けられる運動の指導
・神経ブロックで痛みの少ないリハビリが可能です
■ 費用の目安
健康保険が使えます。1回20〜40分で、3割負担の方で約250〜1,100円が目安です
(別途、診察料等がかかります)。
■ こんな方はご相談ください
・肩が上がらず、着替えや洗髪がつらい
・夜、肩が痛くて眠れない
・痛みは引いてきたが、肩の動きが戻らない
・注射を受けたが、そのあとどうすればよいか分からない
・反対の肩も痛くなってきた
