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骨粗しょう症(骨粗鬆症)の検査と治療

骨粗しょう症(骨粗鬆症)は、骨の量が減って骨がもろくなり、わずかな力でも骨折しやすくなる病気です。痛みなどの自覚症状がないまま進むため、背骨が折れていても気づかない方が少なくありません。

骨粗鬆症

大牟田市の原循環器科内科医院では、院内の骨密度検査と背骨のレントゲンで骨の状態を評価し、飲み薬・注射による治療までを行っています。高血圧やコレステロール、糖尿病で通院されている方は、いつもの受診と同じ日に骨密度を測ることができます。

このような方は一度ご相談ください

・閉経を迎えた、または閉経して10年以上経つ

・65歳以上で、骨密度を一度も測ったことがない

・身長が若い頃より4cm以上縮んだ

・背中や腰が丸くなってきた、と家族に言われる

・転んだだけで手首や背骨、太ももの付け根を骨折したことがある

・親や兄弟に、太ももの付け根を骨折した人がいる

・ステロイド(プレドニゾロンなど)を3か月以上飲んでいる、または飲む予定がある

・健診で「骨密度が低い」と言われたが、その後受診していない

・お酒をよく飲む、たばこを吸う、痩せている、日光にあたる機会が少ない

身長が4cm以上縮んだ方は、背骨がすでに折れている(椎体骨折)可能性があります。痛みがなくても一度ご相談ください。

骨密度検査について

当院の検査

測定する部位について

骨密度だけでは分かりません

■ 測定方法 ── DXA法(前腕・橈骨で測定)

腕を装置に載せていただくだけです。服を脱いでいただく必要はありません。

 

■ 検査時間 ── 数分程度

痛みはありません。X線を使いますが、被ばく量はごくわずかです。

 

■ 検査費用 ── 3割負担で420円

骨塩定量検査の技術料です。別途、診察料などがかかります。

 

■ 検査を受けられる間隔 ── 4か月に1回まで

健康保険上の決まりです。治療中の効果判定は、通常6か月から1年ごとに行います

骨粗しょう症の診療ガイドライン(2025年版)では、骨密度の測定部位は腰椎と大腿骨(太ももの付け根)が基本とされ、これらの測定が難しい場合に橈骨(前腕)などで代替すると定められています。当院の測定は前腕(橈骨)です。

 

一方で、腰椎の測定は万能ではありません。加齢による背骨の変形(変形性脊椎症)や、すでにある圧迫骨折、大動脈の石灰化があると、腰椎の骨密度は実際より高い値に出てしまうことがあります。高齢の方では前腕の測定のほうが実態を反映する場面もあります。

 

診察の結果、腰椎・大腿骨での測定が必要と判断した場合は、連携医療機関へご紹介します。「まず測って、治療が必要かどうかを判断する」ところまでは当院で完結できます。

骨粗しょう症の診断では、骨密度と同じくらい「すでに骨折していないか」が重要です。背骨(椎体)や太ももの付け根が折れている場合は、骨密度の値にかかわらず骨粗しょう症と診断され、治療の対象になります。

 

当院ではレントゲンで胸椎・腰椎を撮影し、気づかれていない圧迫骨折がないかを確認できます。骨密度検査とレントゲンを同じ日に行えます。

当院で骨粗しょう症を診る5つの理由

1. 生活習慣病の通院と同じ日に、骨も診られます

2. 骨形成促進薬を使う前の「心臓の評価」を院内で行えます

3. ステロイドを飲んでいる方の骨粗しょう症

骨粗しょう症が増えてくる50代以降は、高血圧や脂質異常症、糖尿病で通院を始める年代と重なります。当院に高血圧やコレステロールで通院されている方は、いつもの受診の際に骨密度検査を受けていただけます。骨のためだけに別の医療機関を受診する必要がありません。

 

骨粗しょう症の治療でよく起こる問題は「途中でやめてしまうこと」です。すでに通っている場所で一緒に診ることは、治療を続けるうえで大きな助けになると考えています。

骨折の危険が特に高い方に対しては、骨を作る力を高める骨形成促進薬(テリパラチド、ロモソズマブ)が用いられます。骨粗しょう症診療ガイドライン2025年版では、骨折リスクが非常に高い方への第一選択として位置づけられています。

 

このうちロモソズマブ(イベニティ)は、添付文書で「過去1年以内に心筋梗塞などの虚血性心疾患、または脳卒中などの脳血管障害を起こした方には投与を避けること」と定められており、投与前に心血管の状態を評価することが求められています。

 

当院には日本循環器学会 循環器専門医が2名在籍し、心電図・心エコー・頸動脈エコー・ABI(動脈硬化の検査)を院内で行えます。骨の治療を始める前に、心臓と血管の状態を同じ場所で確認できます。骨粗しょう症の治療と心血管の管理を切り離さずに進められることが、当院で骨粗しょう症を診る意味だと考えています。

ステロイド(グルココルチコイド)を長期に服用すると、骨密度が下がる前から骨折が起こりやすくなります。「グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症(GIOP)の管理と治療ガイドライン」(2023年)では、ステロイドを3か月以上使用中または使用予定の方を対象に、既存の骨折・年齢・ステロイドの量(プレドニゾロン換算)・骨密度の4項目でスコアを算出し、合計3点以上で薬物治療を開始することが推奨されています。

 

ステロイドを処方するのは、多くの場合かかりつけの内科です。当院ではステロイドを長期に使用される方について、骨密度の評価と骨折予防を診療の一部として行っています。

4. 背骨の圧迫骨折による痛みに対応できます

5. 転倒を防ぐためのリハビリテーション《2026年11月》開始

あわせて ── 院内薬局

背骨の圧迫骨折は、強い背部痛・腰痛の原因になります。当院はペインクリニック内科を標榜し、日本専門医機構認定 麻酔科専門医が超音波ガイド下の神経ブロック注射を行っています。

 

「骨を強くする治療」と「今ある痛みを取る治療」を、同じ医院で並行して進められます。

骨粗しょう症の骨折の多くは、転倒がきっかけです。骨を強くすることと同じくらい、転ばない体を保つことが大切です。

 

当院では《2026年11月》より運動器リハビリテーションを開始します。バランスや下肢の筋力に着目した運動を通じて、転倒しにくい体づくりをお手伝いします。

リハビリテーションのページへ→

当院は院内でお薬をお渡ししています。骨粗しょう症のお薬は数年単位で続けるものです。受診のたびに薬局へ回る手間がないことは、続けるうえで小さくない差になります。

院内薬局について→

骨粗しょう症の治療

薬による治療

治療をやめないことの大切さ

食事と運動

■ 骨を壊す働きを抑える薬 ── 飲み薬のビスホスホネート

週1回・月1回など、まとめて服用するタイプがあります。起床時に多めの水で飲み、30分は横にならないなどの飲み方の決まりがあります。

 

■ 骨を壊す働きを抑える薬 ── デノスマブ(プラリア)

6か月に1回の皮下注射です。低カルシウム血症を防ぐため、カルシウムとビタミンDの内服を併用します。

 

■ 骨を作る働きを高める薬 ── テリパラチド

骨折の危険が高い方に用います。使用できる期間に上限があり、終了後は骨吸収を抑える薬に切り替えます。

 

■ 補助的に用いる薬

活性型ビタミンD3製剤、カルシウム製剤など。

どのお薬を選ぶかは、骨密度の値、すでにある骨折の有無、年齢、腎臓の働き、他に飲んでいるお薬などをふまえて決めます。診察のうえでご相談します。

骨粗しょう症の薬は「痛みを取る薬」ではないため、効いている実感が持ちにくく、途中でやめてしまう方が多い治療です。

 

特にデノスマブ(プラリア)は、自己判断で中断すると骨の代謝が急に高まり、背骨が続けて折れる(多発椎体骨折)ことが報告されています。やめる場合も、別の薬に切り替えるなど医師の管理のもとで行う必要があります。

 

次の注射の時期は当院で管理しています。ご自身の判断で中止せず、必ずご相談ください。

■ カルシウム

乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜など。食事から摂ることを基本にします。

 

■ ビタミンD

魚、きのこ類。日光にあたることでも体内で作られます。

 

■ ビタミンK

納豆、緑黄色野菜。ただしワルファリン(ワーファリン)を服用中の方は納豆を摂れません。当院では心房細動などで抗凝固薬を服用中の方も診ていますので、必ずご相談ください。

 

■ 運動

歩く、片脚立ち、スクワットなど、骨に体重をかける運動が有効です。無理のない範囲で毎日続けることが大切です。

 

 

極端な食事制限や、体重を落としすぎることは骨にとって不利に働きます。ダイエットをお考えの方はご相談ください。

受診の流れ

■ 01 問診・診察

気になる症状、これまでの骨折歴、飲んでいるお薬、ご家族の骨折歴などをうかがいます。

 

■ 02 検査

骨密度検査(数分)、必要に応じて胸椎・腰椎のレントゲン、血液・尿検査を行います。血液検査では、骨密度を下げる別の病気が隠れていないかも確認します。

 

■ 03 結果説明と治療方針の決定

検査結果をもとに、治療が必要かどうか、必要な場合はどのお薬を使うかをご説明します。

 

■ 04 通院と経過観察

お薬を開始した後は定期的に受診いただき、骨密度の推移と副作用の有無を確認します。生活習慣病で通院中の方は、その受診に合わせて行います。

よくあるご質問

骨粗しょう症は何科を受診すればよいですか? 整形外科のほか、内科でも診療しています。当院は内科・循環器内科の医院ですが、院内の骨密度検査とレントゲンで評価し、飲み薬・注射による治療まで行っています。高血圧や糖尿病、脂質異常症で通院中の方は、いつもの受診と同じ日に骨密度を測れます。骨折して強い痛みがある場合や、手術が必要な骨折が疑われる場合は、整形外科の医療機関へご紹介します。 Q2――― 骨密度検査はどのように行いますか。痛みや被ばくはありますか? 前腕(腕の骨)を装置に載せていただき、数分で終わります。痛みはありません。X線を使いますが、被ばく量はごくわずかです。検査のために服を脱いでいただく必要もありません。 Q3――― 腰椎や大腿骨(太ももの付け根)の骨密度は測れますか? 当院の測定は前腕(橈骨)です。骨粗しょう症診療ガイドラインでは腰椎と大腿骨での測定が基本とされており、当院での測定は代替部位にあたります。診察の結果、腰椎・大腿骨での測定が必要と判断した場合は連携医療機関へご紹介します。なお、背骨の変形が強い方では腰椎の値が実際より高く出ることがあり、前腕の測定が役に立つ場面もあります。 Q4――― 骨密度検査の費用と時間はどのくらいですか? 検査そのものの費用は3割負担で420円です(別途、診察料などがかかります)。検査時間は数分です。健康保険では、骨密度検査は4か月に1回まで受けられます。 Q5――― 予約は必要ですか? 診療時間内であれば予約なしでも受けていただけます。ウェブ予約もご利用いただけます。骨密度検査をご希望の場合は、受付でその旨をお伝えください。 Q6――― 何歳から骨密度を測ったほうがよいですか? 女性は閉経後に骨量が急に減るため、閉経を迎えたら一度測っておくことをお勧めします。男性も70歳前後から骨折が増えます。年齢にかかわらず、ステロイドを長期に服用している方、糖尿病や慢性腎臓病のある方、痩せている方は早めの測定をお勧めします。 Q7――― 骨密度が低いと言われましたが、必ず薬を飲むのですか? いいえ。骨密度が若い方の平均値(YAM)の70%以下の場合、または背骨や太ももの付け根の骨折がある場合などが薬物治療の対象になります。それに満たない場合は、食事・運動・転倒予防と定期的な測定で経過をみます。骨密度の数値だけでなく、骨折歴・年齢・ご家族の骨折歴もふまえて判断します。 Q8――― 骨粗しょう症の薬はいつまで続けるのですか? 骨折を防ぐことが目的の治療なので、数年単位で続けるのが基本です。お薬の種類や骨密度の推移によって、途中で切り替えたり、いったん休薬したりすることがあります。ご自身の判断で中止せず、必ずご相談ください。特にデノスマブ(プラリア)は中断すると背骨の骨折が続けて起こることが報告されており、やめる場合も医師の管理が必要です。 Q9――― 注射の治療も受けられますか? はい。6か月に1回のデノスマブ(プラリア)、骨を作る働きを高めるテリパラチド・ロモソズマブ(イベニティ)に対応しています。ロモソズマブは投与前に心血管の状態を評価する必要があるため、当院では循環器専門医の診察と院内の心電図・心エコー・頸動脈エコー・ABIを用いて確認したうえで開始します。 Q10――― ステロイドを飲んでいます。骨は大丈夫でしょうか? ステロイドを3か月以上服用される場合は、骨折予防のための評価が推奨されています。骨密度が下がる前から骨折が起こりやすくなるため、症状がなくても一度ご相談ください。既存の骨折・年齢・ステロイドの量・骨密度からスコアを算出し、治療が必要かを判断します。 Q11――― 背中や腰が痛みます。骨粗しょう症のせいでしょうか? 骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折が原因のことがあります。はっきりした転倒がなくても、重い物を持った、しりもちをついた、あるいはきっかけなく起こることもあります。当院ではレントゲンで確認し、骨折があれば骨の治療と痛みの治療を並行して行います。当院は麻酔科専門医による神経ブロック注射も行っています。 Q12――― 高血圧や糖尿病で通院中です。一緒に診てもらえますか? はい。むしろ、それが当院で骨粗しょう症を診るいちばんの利点です。いつもの受診に合わせて骨密度を測り、必要であればそのまま治療を始められます。お薬も院内でお渡しできます。

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